絆 お父さま来たわよォ! カラ カラ… やあ いらっしゃい! 女房を亡くしてひとり住まいの我家に二年前に嫁いだ娘がやって来た さあ あがったあがった 修治君もよく来たね またごやっかいになります ひとり娘の良子は私がひとりなのを心配してか こうして週末になると亭主を連れてやって来てくれるのだ 娘婿の三ツ瀬君は大学の助教授というかなりのインテリだが私とも気軽に話をしてくれる気のいい青年だ お父さん あまり呑んではいないでしょうね? お母さんが亡くなってすっかり弱くなってしまったんだから… 私たちの所に来ればいいのに… ん? おいおいまだそんな年じゃないぞ 娘はどういうわけか私を老人性痴呆症と思っているらしいのだ しかし私としても強く否定はしなかった それというのも二人がこうして度々訪ねてくれるからだ ヒタッ ス… スー… あっ… ああ…ん はっ はっ ズルッ くっ…! 良子ォ…! ああっ …あなたァ… ピシャ… お父さん… 私を抱いて下さい あれはいつのことだったろう… あの子が突然私の前に全裸で現われ私を求めたのは… そのあの子が… 私以外のものとあれほどにセックスの快楽を享受していたとは… 狂おしい… あれにセックスの悦びを教えたのは私ではなかったのか? あれが私の一突きによって美しい裸身を身悶えて愉悦の涙を流したのは… あれは決して偽りではなかった…! あれを抱きたい…! お父さん… 良子は…? 寝ています 君が来てくれるのW待っていたんだよ さあ…もっとこっちに来てきれいな身体を見せておくれ ハラッ おお…! 今 出してきたというのにこんなに…… 私は自分の犯したのぞきの罪も忘れて思わず感嘆の声を上げた… それほどに彼の一物は妖しい艶を帯びて雄々しく聳えていたのだ はあっ お父さんっ ガッ 修司くん 相変わらず君は素晴らしい… 君は少年の様な肌の張りと30代の男性らしい男の凄味を同時にあわせ持っている… 君を抱ける私は幸せものだ… それにこの毛深さときたら… そこに肛門があるのかわからないぐらいだ 良くさがしてくださいよ 入れてもらいたくてうずうずしてるんだから はは わかってるよ ズ… ズズ… はあっ はあっ ニチャッ ニチャッ うっ… くくっ お父さん…! ああ〜〜っ 早くっ!! わかったよ… 今入れてやる はあっ… あおおーっ!! 雄の咆哮とでも言おうか若き女婿の快楽の叫びに恐れをなした私は己の一物が萎えぬうちに彼の秘門に向かって深々とつきたてたのであった シュル… カラッ あなた… 何も言うな ごめんなさい… 父があんなことになってしまったために あなたに、こんないやな思いをさせて… でもこうでもしないと父が何をするか… とても情ないわ老人性痴呆症で自分がホモだと思い込んでしまったなんて… いいんだ 俺もまんざらいやじゃない── FIN